基礎から学ぶバレエ用語集・形式やテクニック

「知っていそうで知らなかった。」「今さら恥ずかしくて人に聞けない。」「やるからには知っておきたい!」

そんなバレエに関する言葉を集めてみました。【 著:ひなたようこ 】参考文献

ballet terms

バレエの形式やテクニック関係

グラン・パ・ド・ドゥ

男女二人が組んで踊る、クラシックバレエの形式。アダージオ、男性ヴァリエーション、女性ヴァリエーション、コーダの4曲で構成されます。古典バレエの1番の見せ場で、主役カップルによって踊られます。ガラ公演ではよくこの部分が抜粋されて踊られます。

アダージオ

音楽用語では「ゆるやかに」。男性のサポートによりゆっくりの音楽に合わせて、男女が踊るパート。

ヴァリエーション

音楽用語では「変奏曲」。バレエでは、アダージオに続いて踊られる男女それぞれの1人での踊りのことです。女性ヴァリエーションはポアントのテクニックやしなやかさ、優雅さを表現するものが多く、男性ヴァリエーションは力強ジャンプや回転が組み込まれていることが多いです。

コーダ

終曲のこと。男女が交互にスピーディで難易度の高いパを披露します。

フランス語で、英語で言うと「ステップ」。ポジションからポジションへの一連の動きのこと。バレエのテクニックでは色々なパがあります。例えば、パ・ド・ブレ(移動する動き)パ・ド・シャ(ジャンプの一種。猫のステップという意味。)など・・・パ・ド・ドゥ(2人の踊り)、パ・ド・トロワ(3人の踊り)など単に踊りのことを意味する時もあります。

ポジション

バレエの技法で定められている、体の各部の基本的な位置、姿勢のこと。ポジションがあるからバレエの動きは美しいのです。脚のポジションが良く知られていて、1番から5番までが基本。加えて、6番、パラレル(平行)のポジションもあります。

ポール・ド・ブラ

腕のポジションからポジションへの動きのこと。

エポールマン(エポォレ)

肩の位置、体の方向を斜めに向けます。

アン・ファス

正面に、の意味。体が真正面を向いている状態を指します。

ドゥバン

前方で、の意味。

ア・ラ・スゴンド

2番に、の意味。腕や脚が自分の横にある状態のこと。

デリエール

後方で、の意味。

プリエ

「折りたたむ」の意味。膝を曲げる屈伸運動。ジャンプや回転のとき、プリエで床から得る力を動きのエネルギーとし、また、プリエで着地の負担を吸収します。バレエのレッスンはプリエから始まります。

アンディオール

フランス語で、英語でいうと「ターンアウト」。脚全体を股関節から外旋させる事。バレエの基本的なテクニックでこれがすべての動きの土台になります。バレエでは、どのパもまずはアンディオールをしていることを前提にしています。また、バレエにおいて日本語で「開く」、「開いて」と言うと、このアンディオールをさします。脚と脚の間を開くのではなく、足の6番のポジション(「気をつけ」の状態。踵とつま先をくっつけた状態)から1番ポジションへ(踵と踵をつけたままつま先を外側へ回す)という動きのことになります。

アラベスク

唐草模様という意味で、永遠に続くものの象徴のようなポーズです。片脚で立ち、もう一方の脚を後ろへまっすぐ伸ばします。床方向、天井方向、前後、左右、空間すべてに体を引き伸ばし立体的な造形を作り上げます。脚と腕の組み合わせで第1アラベスクから第4アラベスクまでがあります。「ラ・バヤデール」第3幕「影の王国」では32人のダンサーが次々とアラベスクを繰り返します。また、シルフィード(空気の精)のダンサーが舞台を去る瞬間、第2アラベスクで魅力的なポーズをとり客席やパートナーに流し目をして走り去る、というシーンは印象的です。

アチチュード

片脚で立ち、もう一方の脚を上げて膝をまげたポーズ。クラシックの舞台では主にドゥバン(前)とデリエール(後ろ)が用いられます。

ルティレ/パッセ

片脚で立ち、もう一方の足のつま先を膝につけるポジションのこと。パッセはルティレを通過すること。

ピルエット

「旋回」の意味。ポアント、またはドゥミポアントで、ルティレで回転すること。外回りのアンディオール、内回りのアンドゥダンがあります。バリシニコフは「ホワイトナイツ」という映画の中で、途中でプリエを加えずに11回転しています。

フェッテ

鞭で打たれた、という意味。片脚で立ち、上げた脚の位置を保って体の向きをかえるパ。有名なのが32回転のグラン・フェッテ・アントールナン。「白鳥の湖」第3幕や「ドン・キホーテ」第3幕のグラン・パド・ドゥのコーダで披露されます。これはかなりの超絶技巧ですぐにできるものではないですが、今やプロの舞台では当たり前に見られる技です。この32回転のフェッテを初めて成功させたのはピエリーナ・レニャーニというロシア人。1895年、プティパ、イワノフ改訂版「白鳥の湖」がマリインスキー劇場で上演された時のことです。最近では途中に2回転(ダブル)をいれたり、腕のポジションをかえたりするダンサーもいます。回転で、なぜ目が回らないかというと、視点を一転に定めていて、常に頭が水平に保たれているから。こういったテクニックに注目するのもバレエ鑑賞の醍醐味とも言えるでしょう。

レヴェランス

お辞儀のこと。グラン・パ・ド・ドゥなどでは一曲ごとにレヴェランスがはいり、拍手を受けます。

マイム

身振り、手振り、表情での芝居のこと。バレエにはセリフがないかわりに、すべてではありませんが、このマイムでストーリーが語られる場合があります。「愛する」「美しい」「踊る」「誓う」「死ぬ」など、単語に対応した動きがあります。イギリスではマイムが多用され重んじられていますが、ロシアでは踊りに組み込んでいくという流れにあります。

ディベルティスマン

フランス語で「余興」の意味。元来は17、8世紀のオペラにおいて筋書きの進行と関係なく挿入される短い楽曲のことを指していましたが、転じて現在のバレエにおいては、幾つかの踊りを抜き出して踊るものを指します。1つの主題で括られながらも各々は独立したもので、少品集といった意味です。民族舞踊なども組み込まれ、「くるみ割り人形」第2幕の「スペインの踊り(コーヒーの精)」「中国の踊り(お茶の精)」などお菓子の国の精たちの踊り、「白鳥の湖」第3幕の各国の踊りなどが好例です。

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